住宅ローン,借り換え

火災保険の基礎知識

住宅ローンの借り換えのなかで頭を悩ますことがあるとするなら、それは火災保険です。ただし火災保険は基本的に旧住宅ローンで設定した火災保険を単純に引き継ぐとこができますので、なにも考えないなら新たな費用は発生しないで済みます。それでも旧住宅ローンで掛けていた火災保険が2001年4月以前のものであるとすると、時価契約と言ってローン残債を担保する程度の時価額での火災保険契約となっています。今の住宅ローンの火災保険は新価契約と言って、建物再取得価額で火災保険を契約することが基本です。 そうした流れから、借り換えの際、金融機関から「火災保険は新価で契約しなおしてください」と指定されることもあり、その場合はプラスアルファの費用が発生しますので、あらかじめ金融機関に確認しておく必要があるわけです。 ここで「新価」「時価」と言った用語がでてきましたので火災保険の基本的な知識として、これらの違いを整理しておきましょう。 まず「新価」ですが、これは建物再取得価額とも呼ばれるもので、火災などの災害で建物が全損した場合、対象物件と同等の建物を再取得する場合、建築当時ではなくその時点での相場で掛かる金額が保険金額として支払われるという契約です。 いっぽう「時価」は、損害を受けた建物が事故時点でいくらだったかで支払われる保険金額が変わる契約のことで、たてものの経年劣化などももちろん加味されますので、年数によっては半分以下の価値しか担保されない場合もあるわけです。 1998年の損害保険料自由化の流れで、住宅火災保険は「新型火災保険」として主契約が新価契約となる火災保険が登場し、これがすぐ主流となりました。公庫住宅ローンに代わって銀行の住宅ローンに人気が集まりはじめてからは、住宅ローンに付帯する火災保険も時価契約から新価契約に移り変わりはじめ、今では住宅ローンの火災保険では時価契約というものはまず見かけません。 なお火災保険の保険金は保険契約者であるローン利用者に支払われるものなのですが、住宅ローンを融資する金融機関は火災保険にも担保設定しますので、万一火事で全焼となった場合は、まず保険金はローン残債の支払いに充当されることになります。こうしたことから、金融機関としても保険金額が大きい新価契約の火災保険のほうが債権保全上安心なわけです。 旧住宅ローンの火災保険が時価契約出会った場合、新価契約に切り替えるよう指示されるというのは、金融機関の都合からも言えるわけですね。