住宅ローン,借り換え

繰り上げ返済の注意点

住宅ローンの総支払額を効果的に減らすことができる繰り上げ返済ですが幾つか注意するべきことがないわけではありません。 通常繰り上げ返済を行うと期間短縮型で繰り上げ返済することになります。かりに住宅ローンの借り換えも絡めていこうと考えている方が、先に繰り上げ返済を実施してしまうと短縮された返済期間で借り換えをしなければならなくなります。もちろん月々の返済額を負担に感じていないのであれば良いですが、月々の返済額を減らすことができれば浮いた分を貯蓄へ回すことができます。ですから返済負担にも問題がなくても、先に借り換えを実施してから繰り上げ返済を行うという順番がおすすめです。返済期間を短縮するのはいちばん最後でも良いということです。 はじめに元本を減らしてから、金利を見直すのではなくて、まず高すぎる利息を借り換えで調整し、支払い利息額を圧縮してから、さらに借り換えで元本を圧縮するということです。 また繰り上げ返済を行うということは相当手持ち資金に余裕がないとできることではありません。ご夫婦とも公務員という家庭ならいざ知らず、せっかく貯めた資金をほとんど全て繰り上げ返済にまわすと、一時的にでも流動性資金が枯渇して、急な出費に対応できない家計となってしまいます。住宅ローンの借り換えと違い繰り上げ返済は実施する時期を選びません。早く実施すればそれだけ利息圧縮効果は高まるのは確かですが、同じ効果は借り換えでも得ることができます。繰り上げ返済は余裕資金でおこなうものだということを理解しておきましょう。 なお返済額軽減型の繰り上げ返済ですが、これを実施するのならやはり借り換えを先に検討するべきです。そもそも繰り上げ返済で返済額を減らすには、相当な内入れ資金が手元にあるということになりますが、そうした預貯金が出来る方が当面の支払いに窮しているという状況は、特殊な例を除けば考えにくいことです。手持ちの100万を投じても3,000円程度しか支払い額が軽減できなくても納得できるでしょうか。将来の教育費の増大に備えてキャッシュフローを調整するのであれば、先にしておくべきことは借り換えです。万一この先健康状態に問題が生じてしまえば、住宅ローンの借り換えが出来なくなることもあるわけです。まだ健康状態に問題がないというのなら、出来るうちに借り換えで月々の支払額を減らしてみてはどうでしょうか。